なぜリボ払いをしてはいけないのか

リボ払いはやめとけ クレジットカード

お金について書かれた記事を読んでいると、「絶対にリボ払いはするな」というかなり強い口調のコメントを目にすることがあります。

しかし、我々の元にカード会社から届くメールは、「リボ払いにすると支払いが楽になりますよ」とリボ払いに誘導してきます。

果たしてどちらが正解なのでしょうか。この記事では、リボ払いについて解説します。

リボ払いとは

リボ払いとは、どれだけクレジットカードを使ったかに関わらず毎月の支払いを一定にする支払い方法です。

クレジットカードで何円・何回買い物をしても毎月の返済金額は一定で、使っただけ返済期間が増える仕組みになっています。

これだけなら便利な支払い方法に見えますが、リボ払いには手数料がかかるため、利用の際には注意が必要です。

リボ払いをしてはいけない3つの理由

一見便利そうに見えるリボ払いですが、複数のデメリットがあるため「リボ払いはするな」と言われがちです。

「リボ払いをするな」と言われる主な理由を紹介します。

手数料が高い

リボ払いは、手数料が高く設定されています

たとえば、同じクレジットカードの支払いでも、一括払いや2回の分割払いなら買い物をした我々が手数料を負担する必要はありません。

それに対して、リボ払いは年利15%ほどの手数料がかかるのが一般的です。年利15%というのは、100万円を使ったら1年間で15万円分の利息を払う必要があることを指します。

実はこの手数料の金額は消費者金融からお金を借りた時とほぼ同じ水準と言うと、その金額の重さが伝わるのではないでしょうか。

クレジットカード会社が提供するカードローンの方がまだ手数料が少ないため、「リボ払いを辞めたいと思ったらカードローンに買い換える」という対策法が存在するくらいです。

支払い期間が長くなりやすい

リボ払いは毎月の支払いを一定にする方法なので、たくさんお金を使った時や毎月の返済額が少ない時は返済がなかなか終わりません

支払い期間が長くなると手数料もその分増えるので、お金を払い続けているのに手数料が多すぎて返済が一向に終わらない負のスパイラルに突入します。

この負のスパイラルこそがリボ払いの最も怖いところで、ここに陥らないために「リボ払いはするな」と口を酸っぱくして繰り返す人が存在するのです。

お金を使っている自覚がない

リボ払いの負のスパイラルでさらに恐ろしいのは、負のスパイラルに陥っても本人にその自覚がないことが多い点です。

どんなに使っても毎月の支払いは定額で手元のお金が減らないので、明細を見て返済期間の長さに気付くまではお金を使っているという実感を抱きにくくなってしまいます。

危機感がないのでさらにリボ払いを使ってしまい、返済額が増え、返済期間ももっと長くなっていく……という負のスパイラルから抜け出せなくなってしまうおそれがあります。

カード会社がリボ払いを勧める理由

では、なぜカード会社は「便利なリボ払いをご利用ください!」、「リボ払いならポイント5倍!」というメールを送ってくるのでしょうか。

結論から言えば、リボ払いの手数料がカード会社の利益になるからです。

クレジットカードの会社だって、ボランティアでクレジットカードのサービスを提供しているわけではありません。どこからかお金を集めて運営費を稼いで、できる限り利益も上げる必要があります。

お金を集める手段の1つが年会費ですが、せいぜい年間数千円です。カードの利用があれば年会費がかからない会社もあれば、年会費がずっと無料の会社もあります。

クレジットカードの利用があった店舗からの手数料も主な収入源ではあるものの、利用金額の3%~10%程度が一般的です。

そう考えると、年利15%ほどの手数料を取れるリボ払いはカード会社にとって絶好の収入源になります。だからあの手この手でリボ払いに誘導するんですね。

少額ならリボ払いでも大丈夫?

ここまでさんざんリボ払いの恐怖を煽ってきましたが、支払い状況を把握してしっかり払いきれる金額だけ利用するのであれば、リボ払いを使っても大丈夫だと思います。

とはいえ、「支払い状況を把握してしっかり払いきれる金額だけ利用する」ができる人であればわざわざリボ払いを選ぶメリットがあまりないので、いずれにせよリボ払いを使う必要はあまりないのではないでしょうか。

クレジットカードには分割払いという支払い方法があり、分割払いなら支払い回数が決まっているので返済がなかなか終わらないという事態には陥りません。

手数料も若干ですがリボ払いよりは安く設定されているケースが多いです。

お金の前借りに慣れないで

リボ払いばかりが悪者扱いされている昨今ですが、私は最近増えてきた「後払い決済アプリ」にも注意が必要だと考えています。

後払い決済アプリではリボ払いほどの高額な手数料はかかりませんが、料金の支払いを後回しにするという点ではクレジットカードや借金と同じです。

「今はお金がないけれど欲しいものがある」という理由で後払い決済アプリを使うようになると、お金を前借りすることに慣れてしまい、安易に借金に手を出してしまうことになりかねません

リボ払いも後払い決済アプリも、自分の支払い能力を超えた買い物をする際に使われる手段です。生活に必須なものであればまだしも、必ずしも必要ではないものをこれらの方法で買うべきでしょうか。

そのため、「リボ払いをしない方がいい」というよりも、「リボ払いを検討するような買い物は本当に必要なのか考えた方がいい」と私は考えます。

リボ払いはやっぱりやめておこう

リボ払いは負のスパイラルに陥る可能性がある支払い方法であり、負のスパイラルを回避できる人であればそれほどメリットがないので、おすすめできるものではありません。

カード会社がリボ払いを勧めてきても、甘い誘いには乗らない強い気持ちを持ちましょう。

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