人生のリスクについて本気出して考えてみようぜ

ライフプランニング

人生は何が起きるか分からないものです。週末に夜更かししすぎてうっかり寝坊し、週明けの仕事に遅刻しちゃったりするかもしれません。

仕事に1日遅刻するくらいなら謝れば何とかなるかもしれませんが、急いで通勤している途中に交通事故に遭って骨折でもしたらどうしましょう。もし他の人の車にぶつけてしまったら? 相手がケガをしてしまったら?

人類は愚かなので、常にリスクを抱えながら生きています。今回は、人生のリスクの中でもライフプランニングに影響を与えるものについて考えていきましょう。

どうしようもないリスクに備えよう

我々の生活は、大小さまざまなリスクだらけです。

仕事や学校のある日だって、絶対に起きられるという確証がないのに眠っています。それでも大半の人が寝坊せずにちゃんと起きられるのは、アラームをかけるという対策をしているからです。

寝坊というリスクはアラームである程度回避できますが、自然災害はどうでしょうか。台風は毎年大雨を降らせるし、地震は何の前触れもなくやってきます。人類にはどうすることもできません。

人生にはさまざまなリスクがありますが、一口に「リスク」と言っても、対策をすれば回避できるものと個人ではどうしようもないものがあります

対策すれば何とかなるリスクは対策すればいいものの、どうしようもないリスクは回避が難しいうえに、大抵お金がたくさん必要になります。

そこで大切なのが、どうしようもないリスクに備えておくことです。どうしようもないリスクが実際に起きてしまった時は本当にどうしようもないことになりますが、備えておけば少しはマシになります。

ここから先は、そんな「どうしようもないリスク」の種類と、それぞれの備え方を見ていきましょう。

ケガ・病気のリスク

人生のリスクと聞いたとき、真っ先に思い浮かぶのがケガや病気ではないでしょうか。

ケガをしたり病気になったりしたら確かに困るのでイメージはしやすいですが、具体的にどんな点に困るのかや、どのくらいお金が必要になるのかを把握しておく必要があります。

リスク:お金はもちろんメンタルも注意

病気やケガになった時、特に大きいのが金銭的な負担です。

治療にはお金がかかるうえに、入院などで働けなくなった場合は収入が減ってしまうおそれがあります。子育て中など養っている人がいる場合はさらに打撃が大きくなってしまいます。

それに加えて、精神的な落ち込みにも注意が必要です。病気やケガになるとそれでなくても精神的に落ち込むのに、金銭面に余裕がないとなるとより不安になってしまいます。

備え方:足りない分は保険でカバー

病気やケガはどうしようもないリスクであると同時に、ある程度は自分でも可能性を下げられます。まずは、健康的な生活をして病気やケガになりにくい身体を作りましょう。

そうは言っても、病気やケガはなる時はなるものです。病気やケガに備えて、働いている人はまず自分の職場の制度を調べましょう

病気で長期間仕事を休んだ時の給料はどうなるのか、病気になったときに受け取れるお金はあるのかなど、調べてみると意外といろいろな制度がある場合もあります。

病気の時に入ってくるお金を調べたら、次は出ていくお金を調べましょう。

公益社団法人生命保険文化センターの2022(令和4)年度 生活保障に関する調査によると、直近の入院時の自己負担費用は19万8,000円です。

症状や入院する期間によっても金額は変わりますが、日本には高額療養費制度という仕組みがあるので実は医療費はそこまで高額にはなりません。

入ってくるお金と出ていくお金の差額を考えた時、不足がある場合は医療保険で補うのがおすすめです。医療保険に入っても病気やケガは治りませんが、少なくとも経済的な負担とそれに伴う不安は軽減できます。

医療保険についてもっと知りたい場合は、こちらの記事をどうぞ。

住宅のリスク

毎年のように自然災害が起きる昨今、住宅が被害に遭うリスクもあります。

自宅を購入している人はもちろん、賃貸物件にもリスクがあるため注意が必要です。

リスク:住む家や家財がなくなるかもしれない

自然災害によって自分の住む家がなくなってしまう可能性があるのは、考慮しておきたい大きなリスクです。

特に、せっかく購入した家が被害を受けてしまった場合、生活の再建には多額の費用がかかります。

「自分は賃貸に住んでいるから、もし住んでいるところが被害を受けたら引っ越せばいいや」と思う人もいるかもしれませんが、賃貸物件にもリスクがあります

確かに住宅そのものは自分の所有物ではありませんが、住宅に置いてある大切なものが被害を受けるリスクは無視できません。お金で買えるものはまだいいですが、お金では買えないものを失うリスクもあります。

さらに、一生賃貸物件に住み続けるのであれば、高齢になった時に物件が借りられなくなるリスクにも注意が必要です。

賃貸物件の入居には審査があり、高齢者になると審査に通りにくくなるため、死ぬまで賃貸物件に住み続ける予定であればある程度の覚悟はしておかないといけません。

備え方:災害リスクを知っておこう

持ち家でも賃貸物件でも、自分が住んでいるところにどんな災害リスクがあるのかを知っておくことが重要です。

各自治体がハザードマップを公開しているので、自分が住んでいる自治体のハザードマップを確認し、どんな災害が起こる可能性が高いのかを知っておきましょう。

自然災害は起きる時は起きるものですが、ハザードマップで災害リスクを把握しておけば、事前に備えることも可能です。

持ち家の場合、火災保険や地震保険に加入することが対策になります。ただし、これらの保険料は近年上がる傾向にあるので、その分のお金を用意しておく必要があります。

賃貸物件に住み続ける予定の人は、家賃を滞納する可能性が低いことをアピールするのが重要です。金銭的な余裕があるのが理想ですが、ない場合は家賃債務保証を受けると審査に通る可能性が上がります。

賠償責任のリスク

どんなに気を付けていても、誰かにケガをさせてしまったり、物を壊してしまったりする可能性があります。

人命にかかわる事故を起こすと高額な賠償責任を負う可能性もあるため、万が一の場合に備えてしっかりと準備しておきましょう。

リスク:「ついうっかり」で高額賠償になるかも

賠償責任の怖いところは、本人にそのつもりがなかったのに高額の賠償責任を命じられる可能性があることです。

たとえば、交通事故で相手の方が亡くなった場合、1億円以上の賠償責任を命じられるケースも少なくありません

それに加えて、事故を起こしてしまったという精神的苦痛も襲い掛かります。金銭的な不安があれば、その苦痛はより増幅されるでしょう。

備え方:事故のリスクを減らす&保険に入る

損害賠償のリスクを減らすには、事故を減らす対策を取るのが一番です。

車を運転する人であれば、安全運転を心掛けること。焦って運転しない、体調が悪い日は運転を控えるなどの対策も有効です。ドライブレコーダーを設置するのも良いでしょう。

それに加えて、もし事故が起こってしまった場合に備えて損害保険に入っておくのがおすすめです。

車を運転する人は当然自賠責保険には加入していますが、万が一に備えて自動車保険にも加入しておきましょう。

車を運転しない人でも、個人賠償責任保険という保険に入っておくと安心です。他人の物を壊した時やケガをさせた時などにお金が支払われます。

個人賠償責任保険は医療保険や自動車保険などの特約として契約できます。1人が契約すれば家族全員が対象になるケースが多いので、お子さんがいる家庭は入っておくと安心です。

長生きするというリスク

できれば長生きしたいと考える人は多いと思いますが、実は長生きすることそのものが人生のリスクです。

リスク:長生きすると生活費がかかる

当然ながら、長生きすればするほど生活費がかかります。

総務省統計局の2023年家計調査年報によると、無職の高齢者単身世帯の1か月あたりの出費はおよそ15万8,000円。仮に定年後20年生きた場合、単純計算で3,800万円ほどかかる計算です。

さらに気を付けたいのが、健康寿命と平均寿命の差です。日常生活が問題なく送れる期間である健康寿命は平均寿命よりも10年ほど短いため、10年間は医療や介護に費用がかかることになります。

現時点では人類は自分で寿命の長さを決められないので、うっかり長生きしてしまった時に備えて準備をしておく必要があります。

備え方:節約をしよう&健康でいよう

老後でお金に困らないためには、まずは節約してお金を貯めましょう。生活にゆとりがあると贅沢してしまいがちですが、ゆとりある老後が送れるようお金をためておくのが重要です。

それに加えて、健康でい続けることも重要です。健康でいれば医療費や介護費用が軽減できるので、長生きしても余計な出費が増えることなく生活できます。

お金のために長生きを諦めるのはもったいないので、節約と健康維持で長生きをリスクにしない人生を歩みましょう

人生のリスクに備えよう

人生にリスクはつきものですが、リスクの多くは自分の力で発生確率を下げたり、発生した際の負担を軽減するための備えができたりします。

リスクに備えて楽しい人生を送りましょう。

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