もはや流行語を通り越してすっかり定着した「推し活」というワード。何かしらの推し活をしている人も多いのではないでしょうか。
推し活といえば推しのグッズを買ったりイベントに行ったりなどがありますが、実はグッズ以外にも購入できるものがあります。それが、株です。
推し活として株を買えば、推しの会社の経営に貢献できるうえにお金や商品が貰える可能性もあります。皆さんも株主になるという最強の推し活をしてみませんか?
株って何? 買うと推し活になるって本当?
そもそも、株とはどのようなものなのでしょうか。購入すると本当に推しのためになるのでしょうか?
まずは株の概要をご紹介します。
株とは
株は、会社が事業に必要なお金を得るために発行する券です。
商品を作ったり、お店を建てたり、会社が事業をするにはとにかくお金がかかります。このお金を用意する方法はいくつかあり、その中の1つが株です。
会社が発行した株を買う人は、その会社にお金を出すことになります。このお金を出す行為を「出資」と言い、出資した人を「株主」と呼びます。

株主はお金を出した代わりに会社のオーナーになれるので、会社の経営に参加することが可能です。と言っても、会社で働くわけではなく、株主総会と呼ばれる会議に参加するなどの方法で経営に参加できます。
また、経営が上手くいっていれば配当金と呼ばれるお金が貰えたり、株主優待で商品などが貰えたりもします。お得ですね。
さらに、買った時よりも高いタイミングで売れば差額分が儲かります。ただし、株価は上がるばかりではないので、下がった時に売ると差額分が損失になるリスクがある点に注意が必要です。
株を買うと推し活になる?
株を買って株主になることが推し活にあたるかどうか明確な基準はありませんが、私は推し活になると思います。
なぜなら、株を買うと推しの会社のオーナーの1人になれるからです。「推しの会社のオーナー」ってパワーワードですよね。強いオタクになれます。
そのうえ、推しの会社に出資という形でお金を渡せるので、おそらく他のグッズを買うよりも還元率は高いです。とにかくダイレクトに貢ぎたいオタクにもおすすめです。
推しの会社の株主になる準備
では、推しの会社の株を買うにはどうしたら良いのでしょうか。まずは準備からしておきましょう。
株の購入方法
株の購入や売却は、証券会社を通じておこないます。
と言っても、証券会社が株を持っているわけではなく、証券会社が窓口になって証券取引所で取引をしてくれます。
証券取引所にはさまざまな株があるので、証券会社にお願いすればそこから株を買ってきてもらえます。

そのため、もし株を買いたければ、まずは証券会社に口座を作るところから始めます。
株が買えない会社もある
推し活として株を買う際に注意したいのは、株が買えない会社も存在することです。株を買う前に、まずは自分の欲しい株が買えるかを確認しておきましょう。
先ほど証券会社の口座を作れば株が買えると説明しましたが、この買い方ができるのは上場株式のみです。証券取引所で取引が可能な株でないと、証券会社も取引ができません。
証券取引所で取引ができない株には未公開株式や非上場株式などがありますが、取引のハードルがとても高いので初心者にはあまりおすすめできません。もしどうしても欲しかったら会社と直接交渉しましょう。
推しの会社の株を買えるか確認する
推しの会社の株を買えるかどうかは、証券会社のホームページで確認するのがおすすめです。
証券会社のホームページの国内株式を扱うページにはログインしなくても使える検索ボックスがあるので、口座を作る前にまずは会社名を入れて検索してみましょう。
株のメリット・デメリットを知る
株の購入は良いことだけではないので、メリットとデメリットを知って納得したうえで取引をすることをおすすめします。
メリットは先ほども言った通り推し活になること、条件によっては配当金や株主優待が貰えることです。
それに対してデメリットは、支払ったお金が戻ってこない可能性があることが挙げられます。株は買った時より安くなることもありますし、会社が潰れたら何も返ってこない可能性もあります。
また、まとまったお金が必要になる点もデメリットです。
株式は100株ごとに取引される仕組みなので、普通に株を買おうとすると株価の100倍のお金が必要になります。
たとえば、株価が1株3,000円の会社の場合、100株買うとなると30万円が必要になります。かなりの大金なので、ポンと出せない人も多いでしょう。
そんな人のために、「単元未満株取引」と呼ばれる100株未満で買える制度があります。1株から買える株もありますが、1株だけだとオーナーとして議決に参加する権利が貰えない点だけ注意が必要です。
推しの会社の株主になる方法
準備が整ったら、遂に株の購入です。
証券会社に口座を作ろう
まずは、証券会社に口座を作ります。これをしないと証券会社に株の取引をお願いできません。
どの証券口座を選ぶか迷ったら、ネット証券会社を選んでおけば良いと思います。実店舗がある証券会社よりも手数料が安いケースが多いため、よりお得に推し活できます。
アフィリエイトをやっているサイトならこういうところで詳しく紹介するんでしょうが、特にやっていないのでしません。
最近はポイ活も流行っているので、自分が貯めているポイントが貰える証券会社を選ぶのも良いと思います。あとは、先ほどちょっと触れた単元未満株取引があるかどうかで選んでも良いでしょう。
口座に入金しよう
証券会社に口座ができたら、株を買うためのお金を入金します。
先ほども触れた通り、株価によってはまとまったお金が必要になるので、事前に準備しておきましょう。推しの会社の株価を見て必要な金額を確認し、手数料がかかるのでそれよりちょっと多い金額を入金しておくと安心です。
株を買おう
遂に株の購入です。
証券会社のホームページやアプリにログインし、推しの会社の株のページを確認します。購入方法は各証券会社のガイドなどを見て確認してください。
1つ覚えておくと良いのが、株には「この価格になったら売る・買う」という注文方法があります。これを指値と言い、値段を登録しておけばその値段になった時に勝手に買ってくれます。ただし、たまに買ってもらえない時もあるので過信は禁物です。
それに対して、「いくらでも良いから売りたい・買いたい」という注文方法は成行と言います。成行で注文すると、その時点の株価で売買が成立します。
株価の決まり方はとても複雑で予測は難しいなので、株価を見ながら「このくらいの値段なら買ってもいいかな」というタイミングで買うのがおすすめです。
株主になったら
無事に株主になれました。おめでとうございます。
株主になると、配当金が出た時のお知らせや株主総会のお知らせなどが届きます。
株主総会への出席は株主の権利なので、もし参加できるならドヤ顔で参加して大丈夫です。経営陣に質問なんかしちゃっても良いですね。株主としての推し活を満喫しましょう。
もし株主総会に出られない場合でも、議決権は行使できるのでご安心ください。
推しの会社の株を買えるのは幸せなこと
私事で恐縮ですが、私の推しの会社は株の購入ができません。かつては東証一部上場企業だったのですが、2006年に吸収合併されて東証一部上場廃止になったからです。
もしあなたが推しの会社の株を買おうと思っていて、その会社が上場企業なら、それはとても幸せなことです。世の中には推しの会社の株を買いたくても買えないオタクがいるからです。
どうかそんな幸せなあなたは、グッズやイベントだけでなく、株式でも推しの会社を支えてあげてください。あなたの愛はきっと推しの支えとなり、あなたの元へ戻ってくるはずです。
コメント